未来のかけらを探して

2章・世界のどこかにきっといる
―19話・分かれ道は必ず迷う―



用意された客室に案内されたプーレ達は、
夕飯を済ませた後に、やむを得ずこれからのことについて考えていた。
先程シェリルに見せた六宝珠は、部屋にあるチェストの上にむき出しで放置されている。
とてつもなく無用心だが、シェリルの洞窟に入り込めるような賊はいない。
「どうしよっカ〜……。」
「どうするって、言われても……。」
六宝珠たちは、先程からだんまりを決めている。
自分たちで考えろと、そっけない一言をよこしてそれっきりだ。
他人の意見に流されず、
自分の意思で後悔しない方を選んでほしいという気遣いなのだろうが、
まだ幼いプーレ達にしてみれば、むしろ他者の意見を聞いて決めたいものだ。
正直、困りかねていると言うのが本音だった。
何に困っているのかというと。
「今までず〜っとさがしてきたもんねぇ。」
「ウン。今さらダヨ。」
「考えろっていわれてもねー……。」
今さら。顔にも言葉にも出たその気持ち。
ただそれだけが、プーレ達の実に正直な思いだった。
「あぶなくなるよって、言われたけどね。」
「そうだねぇ。」
シェリルの言葉を思い出しながら、エルンが相槌を打つ。
真剣な面持ちで言われた言葉は、結構強烈な印象を持って3人の頭に焼き付いている。
しかし、プーレ達の心は半分決まっていたも同然だった。
「じゃあさ、今までどおりってコトで!」
“こら待て!お前達、もう少し考えろ!!”
安直なノリでまとまりかけたプーレ達を、ルビーがあわてて制止する。
これでは、シェリルが彼らにあえて考えさせた意味がない。
「え〜、なんでぇ?」
“なんでも何も……あなた達の将来に関わる問題よ。
もっと真剣に考えなさい。”
「これでもちゃんと考えたよ……。」
ルビーに頼まれて、ここまでやってきた。
確かに危ないこともあったし、道中の戦いでロビンとくろっちは行方不明。
魔神に会うまで、プーレ達もなかなかひどい目に会ったばかりだ。
正直、続ける義務はどこにもない。ないのだが。
「人からたのまれたことは最後までやりなさいって、
お兄ちゃんにも群れの大人にも言われたんだよ。
だったら、最後までちゃんとやんなきゃ。おこられちゃうよ。」
誰にとは、聞くだけ馬鹿だろう。
彼の兄本人にかもしれないし、『彼の中の』兄かもしれない。
あまり理屈になっていない理論だが、それは恐らく理屈の枠を超えているからだろう。
「わ〜、プーレかっこいいねぇ〜♪」
「オスらしいぞ〜☆」
「そ、そうかな……?」
パササとエルンの妙な喝采に、
プーレが照れくさそうに乾いた笑いを漏らした。
“……。”
「とにかく、一度集めたらぜんぶ集めてみたくなるダロ!」
途中でやめたらつまらないのか、それとも後味が悪いと主張したいのか。
真意はいまいちつかめないが、パササはそう断言した。
理由はともかく、どうやらその意志に揺るぎがなさそうだと悟った六宝珠達は、
もうとやかく言うべきではないと判断した。
“わかった。お前達が本当にそれで良いと決めたのなら、
もうその件について考えろとは言わない。”
ルビーはそういった後、プーレ達が最初に困ったようにつぶやいた言葉を反芻した。
―今さら。
すでに集める集めないという選択を迫られること事態が、
彼らにとって今さらということは、
それだけ今までの冒険が当たり前になっているということだろうか。
それとも、単に何も考えていないのか。
子供の扱いにも心情にもそれほど精通していないルビーには、よく分からない。
考え込んでいると、エメラルドが軽い口調でこういった。
“あっちが探してくれるんだ。別にいいだろ?
細かいこと考えてると色があせるぞ〜。”
“色があせるって、お前な……。”
洗いざらしの服ではあるまいし。と、ルビーは呆れる。
しかし、エメラルドがいつもの調子を崩すことはない。
“いいじゃないか。いい経験になるって。
かわいい子には旅をさせろ!とか、言うだろ?”
別に俺たちは保護者でもないけどと、エメラルドがへらへらと笑う。
これこそ呆れた態度に、ルビーは生き物で言うならば頭痛というものを覚えていた。
“もう、エメラルドったら……。
かわいい子には旅をって言っても、限度があるでしょうに。
過ぎたるは及ばざるが如しって言葉があることも、忘れないでほしいものね。”
サファイアがやれやれといったようにたしなめた。
エメラルドの思考は、彼女に言わせればいつも楽観的過ぎる。
もうすでにシェリルの与えた選択肢に答えを出してしまったプーレ達は、
他愛のないおしゃべりとふざけあいに興じていた。
少なくとも彼らの様子からは、
とても残りの六宝珠を集めきれるとは確信できない。
しかし、それでも。と、ルビーは思う。
“人間みたいな『汚さ』がないだけ、まだましだ。”
“……そうね。”
サファイアが、静かな声で同意した。
“たしかに。飴玉扱いされてるうちが、花かもな。”
今まで散々人間などに運命を翻弄されてきた六宝珠にとって、
あらゆる意味で自分達の価値を過小評価する彼らの思考回路は、
ある意味では腹も立つが、それ以上にありがたい面もあった。
“これからは、もう少し恩に報いるべきね。”
“恩って?”
すっとぼけた返事が返ってきて、サファイアは一気に精神的疲労が押し寄せた。
わざとなだけに、たちが悪い。
“……あなたにいちいち説明するのは、疲れるからお断りよ。”
“エメラルド、サファイアをおちょくるのはよせ。”
“ちぇー。”
口を尖らせたようなすねた声に、
ルビーもサファイアもあきれることしきりだ。
これが同じ六宝珠なのかと思うと、少し納得がいかない。
だがそれでも仲間であることに変わりはないし、
今に始まったことではないので、2人はあきらめることにした。




翌日。六宝珠の捜索を今後も続けると決めたプーレ達は、
早速その決意をシェリルに告げることにした。
本当はちゃんと3人で言おうと思っていたのだが、
食事前に言わなかったばっかりに、
朝食が済んだとたん、パササとエルンはさっさと部屋に戻ってしまった。
彼らの尋常ならざる大食いプラス早食いを失念していたため、
仕方なく一人で話を切り出すことにする。
「ねぇおねえさん……あの、きのうの話なんだけど……。」
食事が終わったので片付けを始めようとしたシェリルを、
プーレはドレスのすそをつかんで引き止める。
「あら、決まったの?」
昨日の話といっただけだが、シェリルはもう分かっているらしい。
作業に取り掛かる邪魔をされる格好になったというのに、
嫌な顔一つせずにプーレの方に体を向けた。
「うん。これからもちゃんと六宝珠をさがすって、
きのうちゃんと決めたんだ。」
決めるまでの過程は「ちゃんと」と言い難いが、
とにかく決めることは決めたのだ。
「そう、わかったわ。
でも、旅立つのは少し待ってくれるかしら?」
「……どうして?」
「これからもっと大変になる旅が待っている子達に、
何も持たせないわけにはいかないもの。
片づけが終わったら作り始めたいから、
出来上がるまでしばらくこの洞窟に居てくれる?」
安全は保障するわよと、シェリルがいたずらっぽく微笑む。
優しくしてくれる女性にこう言われて、
甘えたい盛りの子供が断れるわけもなく。
そうでなくても、あまりお金のないプーレ達のパーティにとって、
物がもらえるというのはこの上なく魅力的だ。
「わかった、ありがとう!じゃあ、みんなに話してくるね。」
そう言って、プーレはタタッと軽い足音を立てて食堂から去っていった。
あわてているのか、ドアも閉めないで行ってしまう。
シェリルはその行動がいかにも子供らしく感じて、くすっと小さく笑みをこぼした。
「やっぱり、子供はいいわね。」
できるものなら、自分の子供として育てたいくらいだ。
もちろん、今は帰れないとはいえ彼らには住処で待っている親や、
捜している肉親がいる以上、そんなことは出来ないが。
「さてと……早く取り掛からないとね。」
作る予定となっている品物は、ハイポーションやエーテルはもちろん、
それにデジョンズの珠や北極の風をはじめとするマジックアイテムなど。
まともに作れば、当然一日では終わらない。
そうなれば、神である彼女が正攻法で作るわけがない。
「フラインス、オメガ。」
「は〜い!師匠、何かご用ですかー?」
フラインスと呼ばれた濃いオレンジと茶の髪の少女が、
パタパタと急ぎ足で部屋に入ってくる。
彼女は中級の悪魔なので、頭から下向きに生えた金色の角と、背中の黒い羽が特徴的だ。
その後ろから、3つの目が特徴的な、
大小5つの黒い水晶と灰色のエネルギー体で出来た魔物らしき生き物が入ってくる。
こちらがオメガのようだ。
「魔法の珠用のガラスだまを10個くらい取ってきて頂戴。
あと、その辺の不要なものを袋いっぱいね。」
「へ?師匠、ゴミなんてどーするんですか?」
「あなた、何年私の弟子をやっているの?
いいからとって来なさい。」
勘の悪い弟子を一睨みする。
大の男でも一歩後退しかねないくらいの迫力を持ったそのにらみに、
文字通りの小悪魔ごときがかなうわけもない。
「は、はい〜〜!!」
「ご主人様、待ってて。」
震え上がって走っていくフラインスとは対照的に、オメガはあくまで動じない。
騒がしい上になかなか進歩が見られない弟子に、
シェリルは深いため息をついた。


シェリルの提案でもう一日ここに留まることになった3人は、
とにもかくにも暇だった。
「ひまだよぉ〜。」
「ヒマー。」
「ひまだなー……。」
表現こそ3者3様だが、退屈しているのはみな同じだ。
シェリルにかまってほしいところなのだが、
作業中であと3時間ほどは手が離せないという。
何か面白いものはないかなと思ったとき、パササが何か思い出したようにひらめいた。
「ねーねー、みんなでちょーごーしようヨ!」
「え……ちょ、調合って、ぼくがやってるやつ?」
調合といっても、ポーションと毒消しを混ぜたりするだけの他愛のないものだが。
だがそれではないようで、パササは首を横に振った。
「ウウン。プーレがやってるアレでもいいけどさ〜、
おねえちゃんはもっとスゴイらしいヨ。」
「もっとすごいってぇ?」
もっとすごいと聞いたエルンの脳内には、
ナベに得体の知れないものを山ほど入れて煮込んでいる意味不明な光景が展開している。
が、当然そういうことではなく。
「ポーションを草から作るトカ。
ごはん食べおわってからろうかで会ったフラインスっていうおねえちゃんが、
やってみない?って、さそってくれたんダヨ。」
どうやらパササは食事の後、エルンとも離れてその人と話をしていたらしい。
しかしプーレにとって、
ポーションを草から作るというのは常識破りの事実だった。
「えぇっ?!そ、それってぼくたちにできるの?」
「まぜるだけダヨ!……って、言ってたケド。」
言っている本人も、『調合』が何なのかいまいち理解していない。
「そっかぁ、それならできるよねぇ〜♪」
うんうんとエルンが相槌を打つ。
が、慎重なプーレは素直にパササの言い分が飲み込めない。
本当に草がポーションに変身するのだろうか。いまいち信じられないのだが。
「そ、そうかなぁ……?」
“無理無理、止めとけ。”
エメラルドがさりげなく完全否定したが、
もちろんノリノリのパササとエルンはこれっぽっちも聞いていない。
こうなったらもう、いくらプーレが止めても無駄だろう。
「じゃ、やろっか。」
本当のことを言えば、興味が無いわけでもない。
アイテムの奥儀をミルザの祖母にもらってから、
寝る前などにちょこちょこ
“お、おい……。”
“無駄よルビー。少しくらいは好きにさせておきましょう。”
本当に危なくなったら、それこそ自分達の力を使って場を収めればいい。
それに、危ないものを扱わせなければその心配も減る。
と、そこにコンコンとドアをたたく音が聞こえてきた。
誰だろう。と、言ってもこの洞窟の住人以外にはいないだろうが。
プーレはいす代わりに3人で座っていたベッドから降り、ドアを開けた。
「パササくん、準備できたよ〜!」
「あ、フラインスおねーちゃん。こっちもバッチリダヨ☆」
どこがどうばっちりなんだと六宝珠は全員突っ込みたくなったが、
聞くだけ無駄である。
すっかり乗り気になった彼らが聞く可能性は皆無だ。
「よし!じゃ、こっちおいで〜。」
「オッケー!んじゃ、いこいこ〜。」
“あ、おい!”
六宝珠は、3つとも思いっきりチェストの上に放置されてしまった。
しまったと思う。
何しろ自分達では動くこともままならない。
これでは見張ろうにも見張れないではないか。
“……何かやらかさなければいいんだけど……。”
サファイアが心配そうにつぶやく。
目を離した子供が、見ていないところで何かしでかさないわけがない。
ましてや見た目5歳、実年齢1歳のいたずら盛りだ。
十中八九、何かやる。
“ま、物が壊れても神様がいるんだから大丈夫だろ?”
““そういう問題じゃない!!””
どこまでも楽観的というよりはいい加減なエメラルドに、
ルビーとサファイアのダブルサンダラが落ちた。


―調合部屋―
いかにも魔女が持っていそうな大釜を中央に、
小さな釜や中くらいの釜、試験管にフラスコ、
その他プーレ達にとっては見た事もない調合器具がずらりと並ぶ。
戸棚に収まった薬品や薬草なども、
日常的な物から貴重品まで一通り揃っている見事なものだ。
中には地界、すなわちこの世界では絶対に手に入らないものまである。
この恵まれた空間で、
プーレ達は自称天才悪魔の卵・フラインスと簡単な調合をすることになった。
「さ〜てと、まず何作りたい?
あんまり難しいのは、あたい師匠に止められてるから無理だけど……。
とにかく作りたい物を言ってみてよ。」
「じゃあ、北極の風とか、ハイポーションがいいな。」
と、プーレが言えば。
「んじゃ、ボクはエーテル〜☆」
「あたしミュフミュフぅ〜♪」
残りの2人も、出来る出来ないなど微塵も考えないで、
好き勝手に自分の希望を出してくる。
これには、質問したフラインスもあわてた。
「ちょ、ちょっと難しめかも……。
ていうか、ミュフミュフは料理でしょ!?」
「え?だめなのぉ?」
ミュフミュフは簡単だよ?と、言いたそうな目でエルンがフラインスを見る。
が、当然そういう問題ではない。
プーレは思わず頭を抱えそうになった。
「……それは、あとでお姉さんにおねがいしようよ。」
少なくとも、それは今頼むものじゃない。
何が駄目なのか分かっていないエルンに、プーレは引きつった顔でそういった。
「ちょっと話はそれちゃったけど、
とにかくいっぺんにそんなにたくさんは作れないよ。
せめてどれか一個にして!」
「作りたいもの言ってって、さっき言ってたクセに……。」
パササがじと目で毒づく。
その顔には、もちろん見えない字でフラインスの嘘つきと大書されている。
しかし彼も馬鹿ではないので、さっさと他の2人と軽く話、もといじゃんけんをした。
勝ったのはプーレだ。
「じゃあ、ハイポーション作りたいな。」
「よーしオッケー!それじゃあ、早速材料準備しないとね。」
うきうきと準備に取り掛かろうとしたその時、
一匹のゲイラキャットがすーっと彼女の後ろに飛んできた。
「その前にレシピをとってこないと話にならないけどニャー。」
「う、うるさ〜い!あっち行ってろーねこうもり!!」
フラインスが真っ赤になって、後ろを飛んでいたゲイラキャットを追い払う。
ちなみに、ねこうもりとはこの種族のここにおける通称だ。
主人であるシェリルと、そのばあやである使い魔の長・キマラ以外に口が悪いのはご愛嬌。
「口悪いんだね……ネコさんたち。」
「でしょー?あんのくそねこうもり〜〜!!」
そう言って、フラインスは本棚から薄っぺらい本を取り出した。
初心者向けのレシピが記された入門書のようだ。
「え〜っと、ハイポーションのレシピは……あ、これだ。」
丸いガラス上の容器の中に、黒っぽいもや状の物が入ったアイテムの絵。
どうやらハイポーションのレシピが書いてあるページはこれのようだ。
ページが戻らないように、机の上においた後で重石を乗っけて固定する。
「よーし。じゃ、ここに材料書いてあるから、
たなから物を持ってきてくれる?」
「え?どこにあるノ?」
間髪いれずに返ってきたパササの返事に、フラインスはずるっと滑りそうになった。
「あ、あんたら……。
ちゃんとどこに何が入ってるか、引き出しに書いてあるでしょ〜?!」
「お姉さん……エルンとパササは、人間の字は読めないよ。」
ありえないと叫ぶフラインスに、プーレがこっそり付け加える。
すると彼女は、さらに信じられないという顔をして、
とうとう頭痛に見舞われたようだった。
「わ、わかったよ……。
じゃ、あたいがとってきて欲しい物の名前と、置いてあるところ言うから。
ちゃんとあんたらとってきてよ?」
「わかったぁ〜。」
フラインスの思いを知ってか知らずか、のんきにエルンがうなずいた。
何でこんなにガキって馬鹿なんだとフラインスは思ったが、
子供慣れしているシェリルなら「そんなものだ」と一蹴するだろう。
少なくとも人間の常識で行けば、
プーレ達くらいの年なら読み書きは習いたてが普通だ。
今は少なくなってきたが、田舎に行けば大人でも読み書きが出来ない人がいるのだ。
別に読めなくても恥ずかしくはないし、
ついでに言えば高さが130cmを超えたところにある物は手が届かない。
「じゃ、まずはパササが、
そこのたなの上から二番目の引き出しにあるトウネラって草をとって。
それからそっちのピンクの子……エルンちゃんだっけ?
奥のたなの一番下にある水が入ったビンとって。」
「コレ?」
パササが手にとったのは、良く分からないハーブらしき草。
トウネラかどうかは、特徴を言われていないので分からない。
「あ〜、そこじゃな〜い!となりとなり!
あ、うん。それでOK。」
言われて、不本意そうにパササが違う草と取り替えた。
葉の裏が赤い草だ。今度は正解である。
やれやれと思っていると、また声がかけられる。
「ねぇねぇ、これでいいのぉ〜?」
「あ、うん。……って、びみょうに違うんだけど。
これじゃなくて、緑の字で書いてある方をとって来てくれない?」
「は〜い。」
エルンは別に不本意そうな顔をすることもなく、
ガチャガチャ音を立てて頼まれたビンを探している。
が、見つかるまでには時間がかかりそうだ。
見かねたプーレは、早くもいらいらし始めたフラインスに声をかけた。
「……だいじょうぶ?」
「……だめかも。」
師匠、こんな奴らのどこがいいの?と、
フラインスは失礼なことを心の中でつぶやいた。




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今後の大きな転機になるかもしれない選択なのに、あっさり決定。
実は書いている時、ものの3,40行以下で決めそうになってたので必死に考えました。
駄目でしたけどね。キャラの性格に反したことは出来るもんじゃありません。
ついでに、サファイアのセリフが学校の先生みたいだなぁとか思ってみたり。
それにしてもこいつら、シェリルに対してぜんぜん警戒してない……。
エメラルドもどんどん軽いキャラに……。アホアホですよ。